鳥の形をした焼菓子「ひよこ」の商標権取り消しの判決が出た
どこの世界にもコピー商品というのはある。
もちろん菓子にもある。
メジャーなところで言えば、たとえば伊勢の「赤福餅」、地元伊勢ばかりでなく
各地で「○○福」、とか「XXふく餅」などというよく似た商品が売られている。
当店の看板商品の「肉桂餅」、当店以外にも何軒かの店がやっている。
「肉桂餅」は当店初代佐吉が明治17年に店を創業して以来当店の
看板商品として販売してきた。
百二十年にわたって受継いできた先祖、買って下さるお客様、
地元のバックアップ等もあり、長い年月をかけて
”池田名物「肉桂餅」”といわれるまでに育ててもらった。
ありがたいことである。
時間をかけて培われた信頼こそが「伝統」であり、最も大切な物の
一つである。
さて、冒頭の「ひよこ」の一件である。
こういった方面の知識はサッパリなのでよく判らないが、
「鳥形菓子は全国各地で製造されており、形状自体はありふれたもの」
という判断は”立体商標登録”という点から見ると正しいのかもしれない。
が、商標がどうのこうのという前に、「ひよこ」が長年培ってきた、育ててきたものを
消費者には見てほしいと思う。
しばらく前から、隣の市の老舗和菓子屋が肉桂餅の販売をしている。
規模も歴史も知名度も、小さな町の一和菓子屋である当店の比ではない。
これが厳しいビジネスの世界だ、と言われれば返す言葉も無いが、
菓子屋にも”菓子屋の一分”ってものがあるのではないか?
ましてや老舗の○△×さんじゃないですか?と問うてみたくもなる。
私は隣の暖簾を借りてまで商売したいとは思わない。
肉桂餅で検索して一番初めにヒットするようにしましょう。
コメント by しぇんしぇい — 2006年12月2日 @ 14:56
ヤフーとグーグルはとりあえず一番目をキープ
出来ています。
たまにしかチェックしてませんが・・
コメント by シナモン — 2006年12月2日 @ 21:07