おさるのノーミソ

 
さいさんのブログ名古屋圏でHARBSというCafeを紹介していた。

 
その記事で昔のことを思い出した。
HARBSは私が初めて”レアチーズケーキ”なるものを
食したお店なのです。

 
もう１５年程前になりますが・・・
大阪の菓子屋での修業から実家に戻ってくる時、
”もう今後長期の休みを取る事は叶わないだろうから、
この機会しか無いなあ”
と思い、ひと月近く旅に出た。

 
行き先は中国、リュック担いで一人旅。
いわゆるバックパッカーってやつですね。

 
中国南部のとある街の食堂（冒頭写真、若かりし頃？の私も写ってる）で
昼食を食べていると、
店のおばちゃんが片言の日本語で
「兄ちゃん、マンキノアタマ食べるか？」と聞いてくる。

 
”マンキノアタマ”って何なんだ？

「ニホン人、マンキノアタマ好きネ、あなた食べるか？」
よく聞いてみると、”マンキノアタマ”というのは
”モンキーの頭”である。

 
「えぇー！！」
話には聞いたことはあったが本当にそんなもの
食べられるのか？

 
しばし考えて出た返答は「食べる！」

 
たぶんこの機会を逃したら２度とこんなん体験できへんぞ、
いったれーーて思ったのでした。

 
「ジャー、今夜用意しておくネ」と相成りました。

 
で、夜になって店に行くとおばちゃんに
「ナイショだから、見つかるとダメね」といって
店の一番奥の衝立に隠れた薄暗いテーブルへ連れて行かれる。
あちらでも大っぴらには食べてはいけない物なんですね。

 
サルの頭がドカッと皿にのっていて、頭のてっぺんを
パカッと外してスプーンですくう、
映画「インディー・ジョーンズ」で出てきたようなヤツを
想像していたのですが、出てきたのは中身だけでした。

 
サルの顔がこっち向いて見つめていたらさすがにキツイなあ
と思っていたので、ホッとしました。

 
でも見た目は、まんまノーミソです。白くてほんのり肌色がかって
しわしわも有って、保健室に貼ってある絵にあるアレです。

 
大きさは意外と小さくて半切のグレープフルーツくらい。
思ったより抵抗無く食べられてしまいました。

 
すっごく美味しかったです。
毎日が空腹で歩き回ってましたから何食べても
美味しかったんですけど・・

 
まあ、基本的にはたんぱく質の塊なんで、白子のでっかいの
って感じなんですけどね。

 
で、冒頭の”レアチーズケーキ”と何の関連があるんだ？
ってことですが、中国から帰ってきて間もない時に
HARBSで初めてレアチーズケーキを食べたんですよ。

 
一口食べて「!!!」って思いましたよ、食感が一緒なんですもん。
ひと月前に食べたおサルのノーミソと！