上海へ日食を観に行き、土砂降りにあって観られなかったのが8年前。
次にターゲットにしたのが今回のアメリカ日食。
宿や移動の確保等に不安もあったし、身内からも反対されたので、
個人手配ではなくツアーに申し込んでの遠征です。
4泊6日で日食観望と観光が少し付いたコースです。
注: 長文、画像多数です
1日目
出発は8/20、成田を夕方発の便なので昼前に家を出て新幹線で東へ。
ツアー参加者は私の参加したコースが30人、この旅行社全体では200人程だそうで、他社や個人も合わせれば日本から1000人以上が日食を観に行くのではないだろうか?
2日目
10時間のフライト、機内ではあまり寝られず。
現地時間(以下同)昼前にロサンゼルスに着いて入国。
ゆっくりする余裕はなく、”オジサンをそんなに走らせるなよ(^^;” というくらい急いでシアトル便へ乗り換え。
シアトルからは途中で夕食をとり今日の宿のポートランドまでバス移動。
ぶ厚いステーキ、おいしかったです。でもジャガイモは食べきれずに半分残してしまいました。
ポートランドのホテルには22時過ぎに到着、シャワーを浴びたら翌日の本番に向けて機材を開梱して準備しないといけません。
一人参加には広過ぎるベッドですね(^^;
結局ベッドに入ったのは12時過ぎに・・
3日目
日食当日の今日はホテルを午前3時に出発して観測場所のマドラスへ向かいます。
3時出発ということは2時に起きて準備をしなければいけない。
もっとも、時差ボケ?もあってほとんど寝れなかったのですけどね・・・
出発前のホテルのロビーで他コースに参加の友人Nと何年振りかで再会。
彼は弾丸コースで、日食の後シアトルまで戻り、明日の朝に出国とハードな日程です。
渋滞が予想されるため早めに出発しましたが、3時間ちょっとで思いのほかスムーズに現地に到着。
日食が始まるまで2時間半ほど有ります、各々機材をセットしたりしてだんだんテンションが上がってきますが、空には薄い雲が掛かっていてちょっと心配ではある。
いよいよ太陽が欠け始めました。
テレホンカードに開けた穴で投影すると太陽の欠けた形が分かります。
心配した雲も大丈夫です。
そして迎えた皆既の瞬間!!!
息を呑む美しさと神秘さと色々なものでアドレナリン出まくりのパニック状態に陥り、カメラの操作やら周りを見る余裕やら無くなってしまい、あっという間に皆既の2分間が過ぎ、
ダイヤモンドリングをきらめかせて、また元通りの丸い太陽へと戻っていきます。
皆既食中の周囲の様子、観測場所のマドラス高校サッカーグラウンドは旅行社が借り切っていてツアー参加者150人がゆったりと場所を確保できて快適な環境でした。
道を挟んで向こう側にはフットボールや陸上のグラウンドが有って、そちらのアメリカンの連中もワー、キャー大騒ぎしてます。
なお、日食の詳しい投稿はこちらに掲載しています。
昼少し前に日食が終了し、機材等を撤収してから昼食。
マドラスという人口6千人ほどの田舎町なので150人が一度に入れる店などありません。
町の教会を借りて十字架の前での食事となりました。
弾丸ツアーの友人Nとはここでお別れです。
行きはスムーズに走ってきましたが、帰り道は大渋滞。
田舎町ゆえ迂回路もない一本道、こんな草原?荒野が延々と続く中をトロトロと進んでいきます。
乾燥地帯ですから頻繁に山火事が起こるところです、道端の草木が一面燃え尽きているのが諸所に見られました。
渋滞の影響もあり、行きの倍の6時間かけてポートランドのホテルまで帰ってきました。時間は19時過ぎ、まだ日没前。
サマータイムだし緯度も高いので日が暮れるのが遅いです。
ちなみに、シアトルまで戻る弾丸コースのNはホテル到着がなんと午前3時になり、翌朝の出発が6時だそうです。
今日は夕食が付いていないので各自で取るわけですが、同じコースの皆さんは近場のコンビニやらに調達に出かけました。
皆さん日本を出てから殆ど眠れていないのでキツイのです。
が、私はせっかくだからと一人街中を散策に出掛けるのでした。
日が暮れてきてきました、夕食はフードカートでパニーニを買って済ませました。
これほどの渋滞が無くもっと早い時間に戻ってこれていれば、趣のある駅舎のユニオン駅まで行ってみたかったのですが、それは断念。
街を流れるウィラメット川の岸辺が公園になっていて、その辺りをプラプラ。
対岸の街並みです。
近年できた新しい橋、路面電車と自転車、人間だけで車は通れません。
多分10㎞位歩いているので、さすがにくたびれてきた(寝てないし)。
少しの区間ですが、ここからは路面電車のお世話になります。
ホテル帰着は22時半、そのあと今日の日食の大事な撮影データをバックアップしたり、機材等を梱包したり、いろいろやっていたら今晩もベッドに入るのが12時半になってしまいました。
そして明日の朝は4時に起きて5時出発という体力勝負?のツアーです(^^;
4日目
結局、昨晩もあまり眠れなかった。その割には体は元気である。
今日は早朝暗いうちにホテルを出てシアトルまでバス移動。
ちなみに昨日も今日も朝食はバスの中での軽いお弁当(サンドイッチやスナック、果物)。
シアトルからロサンゼルスへ国内線で移動。
シアトルを発ってすぐにレーニア山が見えてくる。4392mと結構高い山、森永のコーヒー飲料「マウントレーニア」はこの山から名前をもらったものである。
ロサンゼルスに着いてから市内観光。
時刻は午後3時で日本の感覚からすると、もうそろそろ宿に入って・・となるのだけど、サマータイムということもありまだまだ日は長い(^^)
サンタモニカビーチ
日差しが強くて、でも海から吹く風が心地よい。
ルート66の看板のところで写真を撮ってもらいました。
今回の旅行で自分の写っている写真は殆どありません。ま、一人旅ですし、撮ってほしいというのは全く無いですし。
その後、ファーマーズマーケットへ。
別に買い物をするわけではないのでブラブラと見て回る。
この写真に写っているのはツアー参加者のSさん、世界各地の日食に出掛けること20回近くという猛者である。
本日最後はチャイニーズシアター。
歩道に埋め込まれた星を見たり(これはマイケル・ジャクソンですね)、
手形や足型に自分の手を載せてみたり(これはシュワちゃんの)。
この周辺では自作のCDを押し売りする輩が多いので気を付けるようにとのことであったが、たまたま私が”Slipknot”のTシャツを着ていたためか、そんな輩の一人が「ヘイ、ユーはロックが好きなのか? Slipknot、あいつらはクールだよな」みたいに話しかけて来たのでした。
もちろん無視して、その場を離れましたよ。
ホテルに着いたのは19時半、ちょうど日没の時間でした。
今日の夕食はホテルでお肉(^^)
部屋に入って、今回の旅で初めて?のんびりとしました。
といっても、まだ時差ボケなのか分からないですが、そんなには寝れなかったです・・
5日目
今日の出発は9時半とゆっくり、朝食が7時からのバイキングだったので、一番に朝食を済ませ、ホテルの周りを散策に。
ホテルの向かいはUSC(南カリフォルニア大学)です、広大で洗練されたキャンパスです。
名門私立大学で、ノーベル賞受賞者や有名スポーツ選手も多数輩出しているそうです。
スピルバーグやルーカスもここで学んでいたんですね。
キャンパスを北に抜けた所に在るのが「シュライン・オーデトリアム」、以前はアカデミー賞、グラミー賞、エミー賞などの授賞式会場として使用された由緒ある劇場。
もう少し歩いた所にあるのが「Trader Joe’s」通称トレジョというお店。
8時開店早々に入店しました。
散策に出た目的はココだったりします。日本でも若い女性の間で人気の処。
もちろん場所も営業時間も下調べ済、この朝にちょうどいい空き時間があるのも分かってました。
買い物をして、ホテルに戻ります。
バスで「カリフォルニア・サイエンス・センター」に向かいます。
もっとも、ホテルから歩いて5分くらいの所なのですけどね。
カリフォルニア・サイエンス・センターの隣は「LA メモリアル・コロシアム」、ロサンゼルス五輪のメイン会場だったところです。
「カリフォルニア・サイエンス・センター」
いわゆる”科学館”です、展示は主に子供(小学生)向けだし当然英語なので、見て回る程ではないのですが、
目玉展示のスペースシャトル「エンデバー」
何度も地上と宇宙を往復した機体の実物、ホンモノ、生シャトル!!!
大気圏突入を耐えた耐熱パネルの生々しさ、実物だからこその存在感、圧倒されます!
マーキュリーのカプセルが有って、もちろんそれらも本物で感慨深いものがあります。
サイエンス・センターの次は「ユニバーサル・スタジオ」へ・・・と言いたい所ですが、柵の向こう側には入らず(は入れず)に、
ショップや飲食店の並ぶこちら側にあるお店でイタリアンの昼食。
ゲートのすぐ前まで来たのに「ユニバーサル・スタジオ」に入れないのは、なんか悔しいですねぇ・・
午後からはグリフィス天文台へ。
純然たる”天文台”の役割は無いでしょうが、プラネタリウムや各種展示等で啓蒙の役割を担っている、市民の天文台。
この日は少し霞んだ空だったので、スッキリとは見えませんが、「ハリウッドサイン」が向こうの丘の上に。
このグリフィス天文台は何度も映画の撮影に使われていて、昨年の「ラ・ラ・ランド」もここでロケが行われ、以来訪れる人が激増したそうな。
「ラ・ラ・ランド」を観ていない私には「理由なき反抗」のシーンの方が思い浮かびます。
さて、これで今回のツアーの観光は全て終了。
ホテルへ戻り、明日の朝にはロサンゼルス空港へ向かい帰国となります。
ホテルへ戻ったのは17時半頃、まだ日が出ている時間です。
明日の帰国もあるので、部屋で荷物のパッキングを済ませてから、街歩きに出掛けます。
ホントは、ドジャースの試合があれば見に行きたいなあと思ってましたが、残念ながら遠征に出ているタイミングでした。
ホテルから少し歩いたところの地下鉄の駅からメトロを乗り継いで「シビック・センター駅」へ。
モダンで超個性的な造形の建物「ウォルト・ディズニー・コンサート・ホール」
この数日、非常にハードな日々を過ごしていて、さすがに疲労が激しいです。
そろそろホテルへ戻るとします。
そういえば、アメリカへ来たのに一度もハンバーガーを食べていないことに気が付いた!
で、街中で見つけたハンバーガー・ショップで夕食とする。
ベーコン・チーズ・バーガーとドリンクで7ドルくらい。日本のものに比べれば充分大きいけれど、ビックリするほどではない。
ポテトはおまけ?で付いてくるのだがこれは半端なく量が多い(^^;
バーガーのトッピングは無料だったので、レタス、トマト、グリルド・オニオン、ピクルスをお願いする。
ところが、ベーコンを入れ忘れられるというオチでした。
拙い英語で文句言うのも大変そうだったし、大した問題でもないのでココは泣き寝入り(^^;
L.A.Liveという複合施設。
ここらあたりはダウンタウンで元々あまり治安がよろしくない地区で、再開発でL.A.Live等が作られてこのブロックだけは華やかな感じですが、
少し離れるとちょっと危ない雰囲気も無いではないです。
「ステープルズ・センター」
L.A.Liveの一角にあるアリーナで、グラミー賞の授賞式は現在はここで行われている。
NBAのレイカーズとクリッパーズの本拠地ですが、オフシーズンだしイベントもないので閑散としてました。
というか、21時も回っているので周囲のお店も殆ど閉まってました。
この近くの駅からメトロで戻ります。
ホテルへは22時に着きました。今晩も10㎞くらい歩いたでしょうかw
6日目
昨晩もあまりぐっすり眠れず・・とうとう今日で帰国です。
8時過ぎにホテルをチェックアウトし空港へ。
空港でのチェックインで、スーツケースをカウンターのはかりに載せたら”50.0ポンド”と規定リミットぴったりで、お姉さんから「パーフェクトw」の一言をいただきました(^^)
もうすぐ成田です。
今日は飛行機乗ってただけなので、特に書くこともありません(^^)
飛行機の中では、結構深く寝ることができました。今回の旅で一番良い眠りだったかも?
ホテルの広いダブルベッドで一人寝するよりも狭いエコノミーシートで窮屈にしてるほうがよく眠れたなんてもったいない感じがします(^^;
成田に着くと「Youは何しに日本へ」のスタッフがYouを探してうろついておりました。
15時過ぎに成田に到着し、自宅に帰り着いたのは21時を廻ってました。
あっという間の6日間、一生の想い出となる皆既日食もバッチリ観られて、至福の時間を過ごせました。
留守番してくれていた嫁に、ワガママを聞いてくれた嫁に感謝です!
P.S.
やはり自分の布団で寝るとよく眠れます。この夜はぐっすりと泥の様に眠りました。